「四人で戦闘するのは……初めてだね」
緊張しているのか手を握ったり離したりしながらシンジが呟いた。
「そうね……四号機は納入されたばかりだし……」
レイは言わずもがなの事を呟いた。 シンジが抱いているだろう期待と不安をどこまで
理解しているのだろうかと俺は感じた。
「これまで三人じゃカバー仕切れ無かった部分も、四人になる事で補えると思うし、
まぁ油断しないようにして、堅実に攻めたら勝てるんじゃない?」
アスカが俺の言いたかった事を代弁してくれたので、俺は黙って頷いた。
全員がそれぞれの力を出し切れば勝てない相手などいないんじゃ無いかと、
その時俺は淡い希望すら抱いていた。手の届かない所で仲間が攻撃される時、俺には何も
出来ないと言う単純な事すら失念させる程、戦力の増大に浮かれていたのは俺だった。


【変革を求める者】

第46・47話 「男の戦い C・Dパート」


「現在駒ヶ岳防衛線で戦自の残存部隊が戦闘中 もう持ちません!」
LCLが電化し、シンクロが始まった頃、青葉さんの報告する声が本部との通信回路経由で聞こえ、
事態が切迫している事を俺は確認した。
前回 ゼルエルの侵攻により避難していたにも関わらず数百人規模での被害が出た事を
思い出して唾を飲んだ。

「兵装ビルをBモードで準備! エヴァ全機 発進!」
その命令と共に俺はカタパルトのスイッチを入れ、四号機は急激な上昇を始めた。
最初は他の機体もすぐ隣にいたのだが、以前初号機が地上に飛び出した時を狙い打ち
された経験から 四カ所に分かれて出撃する事になったのだ。

 数十秒後 俺はゼルエルの侵攻ルートのほぼ正面辺りのビルの中から出撃し兵装ビル
から、こんな事もあろうかと赤木博士に頼んで開発して貰っていたN2バズーカを取り
出して装備した。 ・真田さんなのかよ! ワるの方で無くて…
N2バズーカとは名前の通り、弾頭に小型のN2爆弾を詰めたものであり、破壊力は
通常のN2爆弾より劣るものの、ピンポイントでコアに攻撃出来るので有効では無いか
と思ったのだ。装弾数は3発である。
ゼルエルに向かって左側にシンジ 右側にレイが位置し、N2バズーカと同様今日納入
されたばかりだったポジトロンライフルを今頃装備して位置に付いているはずだ。
アスカはゼルエルがポイントアルファに到達し次第、ビル型の発進装置から姿を出し、
ソニックブレイブを装備する予定になっている。
「準備完了!」
N2バズーカのストックを肩に宛てて保持姿勢にしてから俺は通信回線を開いた。
「完了!」
「こっちも完了」
シンジとレイからも通信が入り 作戦はスタートした。

 その直後駒ヶ岳防衛戦が破れゼルエルが空中に浮遊しながら第三新東京市に侵攻を開
めた。 俺は取りあえず足止めをする為に一発N2バズーカを放った。 残り二発!
細かい計算はコンピュータが補足してくれたのと、ゼルエルが急激な移動をしなかった
せいもあり、N2バズーカのN2弾頭はゼルエルの胸元で破裂し、その衝撃で高度を
落とした。

「今だ アスカ!」 アスカが隠れている辺りの近くに降下しているのを見た俺は
通信回線を開いて叫んだ。 「了解!」 「射線が通り次第 援護頼むっ!」
俺はATフィールドを全開にしてゼルエル目指してN2バズーカを手にエヴァを駆けさ
せた。 その頃には射線が開いたのか シンジとレイのポジトロンライフルが数条ゼル
エルをかすめた。 まだ背後のアスカには気づいていないはずだから、ゼルエルの攻撃
目標は俺になっていると確信し、俺は動きが直線的にならないように留意し、出来るだけ
遮蔽物を使いながら接近していった。
最初はかすめる程度だったポジトロンライフルの攻撃も徐々にゼルエルの身体の正中線
辺りに命中し始めていたが、ATフィールドは未だ破れて無いので牽制にしかならない
が、アスカの動きから目をそらさせるのには十分であった。
「てやぁっ」いつの間にかよじ登っていた低いビルからアスカが裂帛の気合いと共に
ソニックブレイブを振り下ろした。
だが、全周囲にATフィールドを張り巡らせてるとでも言うのか、ほぼ身体の中心に
打ち付けようとしたにも関わらず、火花と共にブレイブの刃先が逸れて、ゼルエルの
右肩を肩口から斬り飛ばすだけに留まった。その一撃でゼルエルの撃破は成らなかった
とは言え充分な戦果であり、俺はゼルエルが体制を整えようとする間に肉薄していった。
 アスカはゼルエルの左手の攻撃を 常にゼルエルの右手側に移動する事でかわしてお
り、ゼルエルを翻弄させていた。 そんな戦術を空手の練習の一環で教えた事など無い
のだが、さすが幼少時よりエヴァのパイロットとして養成されただけの事はあった。
その代わり、アスカが肉薄している為、これまでの射撃位置だとアスカを誤射しそうだと
言う事でシンジとレイが場所の移動を始めていた。
今の所 四人の連携はとても取れており、包囲の輪が縮まる事でこちら側のATフィー
ルドの圧力が高まっていった為か、ゼルエルは光の十字架を放つ事が出来ないでいた。

 俺は左半身をビルの陰に隠して跪きN2バズーカをいつでも発射出来るようにした。
アスカとゼルエルが回転しながら戦っているので、丁度正面をこちらに向け、尚アスカ
を誤射する可能性の少ない時に発射するべく、俺は息を整えてその時を待った。

 だが、その好機は訪れる事無く、二重のフェイントをかましたゼルエルが折りたたみ
式の腕で二号機の胸に強烈な一打を放ったのだった。
アスカも最大限までATフィールドを展開していた為、装甲を破られる事は無かったが
突き飛ばされる格好になり、数十メートル先のビルの角に弐号機の背中をぶつけ無防備
に横たわる格好になってしまっていた。
 残り弐発のN2弾頭でゼルエルのコアを打ち砕けるかぎりぎりの所ではあったのだが
俺は倒れた二号機にとどめの一撃を刺そうとしているゼルエルの背中にN2バズーカの
照準を合わせて発射した。 残りはたった一発である 納入されたばかりで実戦テスト
もこれが初めてという段階で、替えの弾倉が全兵装ビルにある訳でも無いのだが、
この時点では他に方法が無かったのだ。
ミサトさんが何か叫んでいたが、もう俺の耳には入らず、俺は弾倉に一発弾を残した
N2バズーカを足下に落として、ゼルエルに向かって駆けだした。
肩口に装備されているプログレッシブナイフを取り出すいとまも無く、俺は正拳を握り
しめて、ゼルエルに飛びかかった。

 俺たちのATフィールドに浸食されかかっているとは言え、
未だゼルエルのATフィールドは健在で俺の右拳による殴打はゼルエルの足を止める
事しか出来なかった。
俺はゼルエルがこっちを振り向いたのを幸いに、露呈しているゼルエルのコアに両手
で正拳突きを三往復程突きかましたが、どれだけ効いているのかは疑問であった。
「吉田君 アスカは失神してるみたいだ! 取りあえず逃がすから時間を稼いで!」
もう遠隔射撃では埒が開かないと悟ったシンジが弐号機の側まで来てくれているのが
ゼルエルの肩越しに見えた。 レイはどうやら高所を占めたようで、時折ポジトロン
ライフルで援護してくれていた。
「わかった!」 俺はほんの数秒ゼルエルから意識を離した。
その時、突然ゼルエルの眼が光り 俺は慌ててATフィールドを全開にした。
が、目前で放たれたビームは強烈で、アダムと融合しているおかげで、
おそらくはシンジ達の数倍の強度を誇るであろうATフィールドをもってしても
完全に防ぐ事は出来ず、俺は身体が浮くのを感じた 次の瞬間 ゼルエルの残された
左腕が閃き、四号機の頭は胴体から斬り飛ばされたと思った瞬間 地上から立ち上がる
十字架様の爆発で四号機は宙を舞った。
 視覚が無くては受け身を取る事も叶わず、俺の四号機はどこかのビルの中に突っ込んだようであった。

「う、うわ アスカ早く逃げて!」その時シンジからの映像回線が入り、シンジのプラグ内の
小さいディスプレイの中にはゼルエルの姿が立ちはだかっていた。
だが、アスカは未だ失神から覚めないのか何の返事も返っては来なかった。
「アスカっ!」俺は必死になって叫び、四号機の衝突によって崩れたらしいビルの残骸
から抜け出ようとしたが、眼が見えないので苦労しており、どうする事も出来なかった。
「碇君 逃げて! そのままじゃ二人ともやられてしまうわ」
レイにしては珍しく早口でシンジにまくし立てていた。
「レイの言う通りだ、とにかく一端その場を離れるんだ!俺がいた辺りにN2バズーカ
があるから、それを拾ってゼルエルのコアに打ち込むんだ!」

「……ちゃだめだ……にげちゃだめだ 逃げちゃだめなんだ ここを離れたらアスカが
やられるのがわかっていて逃げる事なんか、僕には出来ないよ!」
シンジの悲痛な叫びが響き渡った。
シンジが命に替えてでも守るべき存在はレイなのに、アスカを見捨てる事の出来ない
その強さに俺は一瞬胸を打たれた

「レイ 今視覚が途絶えてるんだ 高い所にいるんなら、俺をゼルエルの所までナビ
ゲートしてくれ! まだ四号機は動くんだ!」
「わかったわ 10時の方向よ! あと三歩先に残骸があるから飛び越して!」
レイのナビゲートを得て、俺は走り出した……
だが、それまで黙って待っているようなゼルエルでは無く、アスカをかばって立って
いる初号機に向かって 眼からついに強力なビームが放たれた事を シンジとの通信
途絶によって俺は知った。
次の瞬間、大きな爆発が巻き起こり、視覚の無い状態で何とか走っていた俺は後ろから
何かに掴まれるような感じで足を滑らせてしまった。
どうやらアンビリカルケーブルの限界のようだったので、俺はケーブルを排出した。

「大丈夫!装甲が融解してコアが露呈してるけど、碇くんは無事!」
「アスカは?」
「ここからじゃわからないわ」
次の瞬間 コアの露呈した初号機にゼルエルが左手を叩きつけるのを通信回線の開いた
レイのコンソール画面によって俺は知った。
「どうした!シンジ! なぜ避けない!」
俺はレイのナビゲートのおかげで、ゼルエルに向かって前進していたが、
まだたどり着けそうに無かった。
「駄目!アンビリカルケーブルが外れてるわ もう残って無いかもしれない」
レイはゼルエルの背後にポジトロンライフルを放ち続けながら叫んだ。

「な、何なの? 何が起こってるの?」
その時、アスカからの通信が回復し、アスカの無事を確認する事が出来、俺は内心胸を
なで下ろした。

「アスカ!まだバッテリーは残ってるか?」
「大丈夫 まだケーブルが繋がってるわ」
「そのケーブルを外して初号機につないでくれ! 初号機は活動限界のようなんだ
そうしてから一端逃げてくれ! 体制を整えてジオフロントでもう一度迎撃するんだ」
「わかったわ!」

「レイ!俺が落としたN2バズーカを使いたいんだ ナビゲートしてくれ!」
アスカが初号機にアンビリカルケーブルをつなぎ替えている間に俺はゼルエルとの間
を詰め、レイのナビにより手探りでN2バズーカを再び手に入れる事が出来た。
その間俺たちが何とかなったのはレイの援護射撃のおかげだと思っていたのだが、
その実ゼルエルはその時間を使って自己修復をしている事がミサトさんから報じられた
肩口から切り離された右腕を拾って繋ごうとしていると言うのだ。

「させるかぁ〜」 俺は確実にゼルエルのコアを破壊出来るであろう距離まで肉薄し、
今まさにトリガーを押そうとした瞬間 全てがブラックアウトした。

−−−−−−−−−−このまま続けて47話をお送り致します。−−−−−−−−−−

「何っ! バッテリーがもう切れたのか!?」
と叫んだ瞬間、再生中のビデオを一時静止させたかのように刻が止まるのを感じ、
変成意識が表に出はじめるのを感じた。

変成意識とは普通の状態とはちょっと違う状態をさします
 俗に言う催眠状態や幻覚を見るような時の状態の事です。

一瞬呆然としていると、アダムの声がどこからともなく聞こえて来た。
「バッテリーが早く切れたのは私との対話にエネルギーを要したからだよ………
まぁ、半分作為ではあるのだが、本当に私にアクセスして来るとは思わなかったよ
よっぽど必死だったんだね」

「この期に及んで俺にコンタクトを取ると言う事は何か方法があるんだろう?
S2機関のようなものを発動出来るのか?」

「君たち人類が言う所のスーパーソレノイド機関など不要だ そんな制約など初めから
無かったのだから……」
「どういう事だ?」
「君たち人類はコアを通じてシンクロしている その方法しか取れなかったからなのだろうが、
それはとても効率が悪い。だが、パイロットに取っては安全なのだ」
「どういう事なんだ?」
「コアに宿った魂を介せず 君の場合は私を直接の媒介とせず直接エヴァとシンクロ
する事によりほぼ無限の起動時間を得る事が出来る。だが、その状態の時にコアを破壊
されたら、パイロットは心身共に消滅する事になるのだ」
「前回 シンジがシンクロ率オーバーして溶けていたと言う時のようになるのか?」
「しっかりとした意志があれば戻って来る事が出来るだろう……確実では無いがな」
「その時は……ユイさんのように俺がエヴァ四号機の魂となるのか……
それでもいいからやってくれ!」
「君ならそう言うと思っていたよ……ところで”前回”ってどういう意味だ?」
アダムのその言葉に返事をしようとした瞬間 俺はエヴァ四号機と直接シンクロを
果たしていた。

 斬り飛ばされた頭部は存在しないはずだが、俺にはしっかりとゼルエルの姿を
見る事が出来ていた。
シンクロを失っていた間にもゼルエルの攻撃を受け続けていたようだが、
あまり長い時間では無かったようで、幸いN2バズーカは銃身が一部欠けているだけで、
何とか使えそうだった。

だが、簡単にコアを狙わせてはくれず、ゼルエルは牽制の攻撃を繰り返して来た。
その頃にはアスカとシンジも一時待避を済ませていたが、ケーブルを繋いだ初号機は
破損が激しく、機体はほぼ無事な二号機の残存するエネルギーは無く、脱出するのが
せいぜいのようであった為、戦場には俺とレイしか残っていなかった。

「くっ……言うのを忘れていたのか言わなかったのか……」
俺はゼルエルの攻撃を受ける度、これまでとは比べものにならない程、
痛みを自分のものとして感じていた。

動力が尽きたのに戦いを再開した俺を見て、NERVの連中は騒いでいるようだったが、
エヴァ以外との通信は切ったので戦いに専念し続けていた。
ゼルエルがビームを放つ数秒前にはエネルギーの集中を感じられるようになって
いたので、俺は何とかゼルエルの攻撃を避け続けていた。

だが、ゼルエルにほぼ一人で対峙している今の状況は辛く、なかなか覆せそうに
無かった。 俺は一端少し下がってプログレッシブナイフを肩から引き抜き、
左手に持ち、左手のナイフで牽制しながら右手のN2バズーカを撃つ間合いを計って
いた。

もう完全にくっついてしまったのか、ゼルエルは両手を使って攻撃しており、
俺はナイフでその攻撃を受け流すので精一杯だったその時、天空が陰るのを感じた直後
弐号機がゼルエルの背後のビルから飛び降り、ソニックブレイブをゼルエルの頭部に
叩きつけた。 さすがに断ち割る事は出来ないようだが、ゼルエルの動きを止めるには
充分で、俺は右手に持っていたN2バズーカの銃口をゼルエルがシャッターを閉じられ
ないようにコアに密着させて引き金を引いた。

巨大な爆発音と共に 眼前でのN2弾頭の炸裂し、煙が晴れた時にはゼルエルのコアは
光を失っており、静かにゼルエルの残骸は頭にソニックブレイブを突き刺されたまま、
大地に崩れ落ちた。
眼前にはアンビリカルケーブルを繋いだ弐号機の紅い機体が夕陽に輝いていた。
俺は次の瞬間 張りつめていた緊張が切れるのを感じ、再びエヴァとのシンクロを絶た
れた事に気づき、意識を失った。

 ふと気づくと俺はなぜか素っ裸で冷たいケイジのキャットウォークに横たわっており
普段着を着たアスカに泣きながら抱きしめられていた。

「あれ? え? どういう事だ?アスカ 俺はエントリープラグに入ってたはずだが」
俺は困惑しながら泣いているアスカに語りかけた。
「何言ってるのよ 繁智っ ひっく……あ あんた二週間も溶けてたのよ!?」
「え? どういう事だ?」ふと仰ぎ見ると四号機の胸から腹にかけての部分の装甲が
外されており、紅いコアが露呈していた。
俺はそれを見て、前回シンジに起きた事が俺に起きた事を知った。
「どういう事もこういう事も無いわよ」
アスカは慟哭しはじめ話にならなくなったので俺はアスカの髪を撫でながら 誰かが気
づいてここに来るのを待っていた。

 その後 駆けつけて来た赤木博士と医師により、軽く診察された俺は急遽検査入院
する事になり、その時点ですでに午後9時だったので取りあえず開いてる病室に
入る事になった。

立って歩けるし身体に違和感も無いのだが、医師団が納得するまで 約一週間に渡り
俺は検査漬けの毎日となった。 まだアスカ達や家族との面会は許可されていないが、
時々赤木博士が様子を見に来る時に交わした言葉で、俺のサルベージ作戦は失敗した
ものの、諦め切れずにアスカは岸壁の母よろしく 毎晩四号機のケイジの前で、
俺を待ち続けていた事を知った。

 そして、退院を翌日に控えた日になり、家族やアスカ達との面会が許され、
午前中は親父や姉さんと話している間も 夕方になってシンジとレイが来た時も、
アスカは俺の側から離れようとはしなかった。
俺を喪失したと思って過ごした二週間 と検査入院の一週間はアスカには辛かった
んだろうと俺は思った。
そのアスカもシンジ達と一緒に帰っていったのだが、
夜になって再びアスカが俺の病室に現れた。

「ん どうしたんだ?アスカ 忘れ物でもしたのか?」
そう問いかけてはみたものの、アスカは思い詰めたような顔をしており、
そんな用事で来たんじゃ無いだろう事はすぐにわかった。

俺はベッドの上で半身を腹筋で起こして、アスカが話し始めるのを待った。

「繁智……私のお願い……聞いてくれる?」
ベッドサイドにある椅子に座ろうともせずにアスカは立ったまま俺に話しかけて来た。
「ああ……」三週間の間アスカに心配させてしまった俺にとって、そのお願いがどんな
ものでも拒否するつもりにはなれなかった。
「もう……もう二度と私を離さないで……私……繁智がいないと駄目なの……」
今にも泣き出しそうにアスカの瞳は潤んでいた。
普段は勝ち気で強気なアスカにこんな表情をされてしまい、俺は心の琴線が揺れていた。
「約束するよ 約束するから…… 泣くなよ」
俺はアスカの髪を撫でながら鼻声になっている事に気づいた直後 自分が涙を流している事に
気づいた。 俺もアスカがいないと駄目な躯になってしまったようだ……
これは弱さなのだろうか……いや、二人でこうして支え合う事は決して弱さじゃ無い
そう信じて俺はそっと唇を重ねた。
……………………
……………………
結局朝までアスカは俺のベッドで寝ていく事になった……
翌日 アスカが着ていた服には皺一つ入っていなかったとさ……
えっちなのはいけないと思います!!



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どうもありがとうございました!


第46・47話 終わり

第48話 に続く!


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