エレベーターの中で姉さんの携帯電話に電話をかけて風邪が癒った事
後始末の為、今日は遅くなるかも知れない事などを伝えたが、電話を切った途端に
アスカが俺の首を両手でガッチリホールドして
「今夜は帰さないから、そう言い直しておいたら?」と言い、直後に俺の唇を塞いだ。
同意年齢に二才も足りて無いと俺は思ったが、もうここまでされて逃げ出す気も無かった。
【変革を求める者】
第27話 「吉田 針の筵の座」
時間は朝の7時少し過ぎ 普段の通学ルートとは逆を辿り 俺は自宅へと歩いていた。
アスカに解放されたのは30分程前……昨夜は結局家には戻らなかった
電話で言い訳をしておいたが、どこまで通じたものやら……さすがに気まずかった。
「ただいま…」 玄関で一声かけて俺は靴を脱いだ。
居間には父の姿が無かった 靴も無かったから朝練の為に出かけたのだろうか……
「おかえり 朝御飯食べるでしょ?」
姉さんが通勤用のスーツにエプロンを付けた状態でキッチンから姿を現した。
「ああ うん 服 着替えて来るよ」 アスカが電話で言い訳をしていたが、
本当に通用したのか疑問だったが、少なくとも怒ってはいないようだ。
俺は二階に上がり 昨日から着ていたコート類を脱ぎ、ワイシャツと通学用のズボンに着替えた。
熱い味噌汁に鯖の味噌煮とご飯 親父が古くからの日本の朝食スタイルにこだわっている為、
この家で朝 パンなど食べた記憶は僅かしか無かった。
今45歳の親父は1970年産まれであり、その頃は食事の洋風化も進んでいただろうに
何故こだわるかと言うとセカンドインパクトで死去した祖父がまた親父に輪をかけたような
頑固者だったからだと昔聞いた事を思い出した。
「今日は学校行くんでしょ?」
「そのつもりだけど……」
お茶を持って来た姉さんが座ったので俺は箸を取って言った。
その後は無言で食事を続け、二杯目のご飯を茶漬けにして平らげた時、
時刻は7時37分 普段学校に行く時は8時に出ているので少し時間があった。
「昨夜熱がぶりかえして帰れなかった割には 良く食べたわね……血色もいいし……」
何とかして早く学校に出かける理由を考えていたが、姉さんに先手を打たれてしまった。
アスカが姉さんの携帯に電話して言い訳したそうだが、電話している間に近くのコンビニに
必需品を買いに出かけていた為言い訳の内容は知らなかったので俺は冷や汗をかいた。
「一端はかなり下がったんだけど 解熱剤が切れたから…………」
通じないと分かりながらも俺は誤魔化す事にした。
が、姉がじと目でこっちを見ている以上 やはり通じていないようだ。
姉に昨日の事を正直に告げるのは吝かでは無いのだが、あの頑固な父に知れるのが怖いのだ。
前回は親父に勝って一人前と認めて貰ったが、今回はまだ親父と手合わせをしていないのだ。
俺が鉄拳制裁を食らうだけならいいが、アスカにまで累が及ぶ可能性を考えると……
「繁智 あんた今何歳か分かってるわよね?」
「15歳……」
「責任が取れる歳じゃ無いのも分かってるわよね?」
「…………」 俺は黙って頷いた。
その後姉さんが俺の耳に口を寄せて小声で問い掛けて来た
その問いに俺は黙って頷いた。
「それなら取り敢えずは大丈夫か……」
姉は小声で呟いた。 さすがに俺もそこまで考えの無い事はしない……
「じゃアスカちゃんだっけ? 今度彼女を連れて来なさい。
正式にお付き合いをすると言う事を父さんに報告するしか無いでしょ」
「わかった そうするよ……」
「一応そういう体裁は取るけど、父さんだって馬鹿じゃ無いんだから
昨夜の事は気づいてる筈だから……あまり父さんを刺激するんじゃ無いわよ?」
その問いに俺は黙って頷いた。
「しかし……あんたに先越されるとはねぇ…… 私もいいひと見つけなきゃ」
「姉さん 男いないの? てっきり手近な署内で見つけてるかと……」
「あんたはとっとと学校行きなさい」姉さんがエプロンを俺に投げつけた。
「じゃ行ってきまーす」 俺は鞄をひっさげて家を出た。
三日後の日曜日……俺はアスカの投宿しているホテルで荷作りするのを手伝っていた。
「まさかこんな事になるなんてねぇ……」
「だな……」
あの日の夜 俺はアスカを自宅に連れて行き、姉さんと父さんの前で交際していると言う事
を正式に告げたものの、その日は特に何のリアクションも無かったのだが、
水面下で姉さんと葛城三佐が連絡を取り合い、ドイツ支部にいた事もある葛城三佐が
アスカの両親に連絡を取り、こういう事になってしまったのだ……
「こっちは全部詰めたけど、そっちはどう?」
「準備出来たわよ……」
アスカがドイツから持って来ていた荷物は何とか大ぶりなスーツケース二個に収める事が出来た。
「じゃ行こうか……」
「はぁ……そうね」 アスカは少し残念そうに部屋を見つけて呟いた。
俺達はキャスター付きのトランクを転がしホテルを出て タクシーに乗り込んだ。
タクシーは10分程走って俺の家の前に停車した。
タクシーのトランクからスーツケースを取り出し、料金を支払っていると姉さんが
玄関から出てきていた。
「いらっしゃい アスカちゃん 今日からあなたの家よ」
「よ……よろしくお願いします」 アスカは少し緊張しているのか語尾を震わせて言った。
眼の届かない所(アスカのホテル)に俺達をいさせる事に危機感を感じた姉さんが
ミサトさんやアスカの両親と検討した結果、アスカを俺の家にステイさせる事に決まってしまったのだ。
母さんが使っていた部屋にアスカはこれから住む事になってしまったのだ。
頑固な父と小姑(?)な姉に監視されると言う幾分トホホな状況ではあるが、
同じ屋根の下でアスカで暮せる事は嬉しかったので、俺は受け入れる事にしたのだ。
「まさかこんな事になるとはねぇ……」 アスカが住む事になった部屋で荷物の整理をしながら
俺とアスカは奇しくも同時に同じ言葉を呟き、その事に気づくと俺達は同時に苦笑を漏らした。
尚、第一回機体相互互換試験 では今回零号機の暴走は無かった。
シンジとレイも前回より親密になったからかも知れない……
God's in His heaven, All's right with the world?
神は天にあり、世はすべてことも……ない事も無い?
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そういう展開アリかい? 信じられん
レイとシンジの記述は一行のみかい
よくやったな・・シンジ
問題無い・・・
おまえには失望した
ここに、何か一言書いて下さいね(^^;
内容確認画面を出さないで送信する
どうもありがとうございました!
第27話 終わり
第28話
に続く!
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