「自分の頭の上の蝿も追わにゃならんが……まずシンジだな」
俺は俺がシンジと友達になる事で、シンジまでもが疎外されるのでは無いかと思っていた。
あからさまでは無いが、現在もその傾向があるのだ。
「何とかしないといけないな」
私服に着替えて廊下で佇む俺を二つの紅い瞳が見つめていたが、
俺はその事に気づく余裕すら無かった。
【変革を求める者】
第4話 「決戦・上」
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空飛んだりはしませんから
・
「それじゃ、失礼します
「失礼します……」
着替えたシンジとレイが揃って道場から退出した。
俺は入れ代わりで入って来ていた大学生と少し話をしてから道場を出た。
「待っててくれたのか?」
スポーツバッグを足元に降ろして二人が道場の玄関の前で待ってくれていた。
「あの、明後日の火曜日は昼からネルフに詰めないといけないんだけど……
水曜にずらしてもいい?」
「私も……起動実験するから……」
「そういう事なら水曜でいいよ 俺はほぼ毎日来てるんだし」
「あ、それと これ リツコさんから」
シンジは財布から一枚の紅いカードを取り出して言った。
「NERVのカード? 俺に?」
「最近シンクロ率が結構高い所で安定してるから、空手の訓練の効果があったみたいだから
話を聞きたいから、いつでも来るように ってリツコさんが言ってた。」
「私 こっちだから」 綾波レイは俺達が話しているのを横目にちらっと見て歩きはじめた。
「お疲れ」 シンジは綾波を見送ってから、俺と話を再開した。
シンジとエヴァに乗ってる時の空手技の応用の話をしている内に10分程が過ぎた。
「あっ そうだ 綾波のカードも更新されたの渡すように言われてたんだった
今から届けて来ないと それじゃ吉田君 ありがとう」
シンジは慌てて綾波レイの去っていった方向に走っていった。
「起動実験……零号機の起動実験が行われる時……ラミエル……襲来 明後日か。」
俺は少し歩いて公衆電話のある所まで行き、ネルフのカードを差し込んだ。
予想通りNERVの電話交換局が繋がった
「赤木リツコ博士にアポイントメントを取りたいのですが……」
「少々お待ち下さい」
待たされる事5分 諦めかけた頃にようやく電話が繋がった。
「吉田君? カードを早速利用してくれてるようね 用は何?」
「明後日の昼から 俺もNERVに行っていいですか? 起動実験で忙しいのは分かって
ますが、少しその事で気になる事があるので、二人を見守りたいんですよ。」
「ふむ……二人のメンタルな所はいつも一緒にいるあなたが良く把握してるって事ね……
いいわ あまり構ってはあげられないけど、見学はOKよ 学校にも言って置くから
シンジ君達と一緒にいらっしゃい。」
「ありがとうございます では」
俺は電話を切り、溜め息を一つついた。
全てを明かせば楽になれるのかも知れないが、これも俺の選んだ道だ……
そして翌々日……
俺は二人と共に昼で学校を辞し、NERVに向かっていた。
二人の様子が少しよそよそしいのが気にはなったが聞いても答えを得る事は難しいだろう。
*番外 あの後二人に何があったのか
「吉田君に渡すのは思い出して綾波に渡す分忘れてたなんて、ほんと間抜けだなぁ」
シンジは小走りで綾波レイの後を追っていた。
過去に何度か空手の訓練の後送っていった事があるので家の場所は知悉していた。
「もう中に入っちゃってるか……」
綾波レイの住むマンションに辿りついたがすでに綾波の姿を見る事は出来なかった。
「しかし……いつ見ても 今にも壊れそうだな」 すでにエレベーターの電源は入って
いない為、コンクリート片の散らばる階段をシンジは上がって行った
「402号室……ここだ」 いつも玄関までは送って行くものの、
中に入った事は無いのでシンジは少し緊張してドアホンを二度鳴らした。
だが、いつまで経っても返事が無いので、シンジは一声かけてドアを開けた。
鍵はかかっておらず、シンジは戸惑いながらも中に入り、もう一度声をかけた。
「ごめんください……綾波 入るよ」
こんな所にもDMは届くのか打ち捨てられたチラシやDMを踏まないようにシンジは
部屋の中に歩いて行った。
以前送った時に部屋の中を見た事があったが玄関から見えない部分はもっと酷かった。
血がこびりついている枕 無造作に捨てられている血のついた包帯……
そしてこの場にある事に不自然さを感じた眼鏡……シンジは眼鏡に近づいて行った。
年ごろの女の子の部屋に入っておきながら、つるされている下着に眼もくれず
眼鏡に興味を示すのは、ミサトとの同居生活の弊害であろうか……
「綾波のかな……」 一度も眼鏡をかけた綾波の姿を見た事も無いがシンジはそう呟いた。
戯れに綾波の眼鏡を身に付けた時、カーテンレールが引かれる音がしてシンジは振り向いた。
シンジが見た物は 今日使った道着や下着や制服を風呂場で洗っていたのか、
綾波が着替えを取りに本編準拠の格好で出てきたのであった。
以降も本編準拠(笑)
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そういうオチで描写無しかい
よくやったな・・シンジ
問題無い・・・
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どうもありがとうございました!
第4話 終わり
第5話
に続く!
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